アルペンスキーヤー

広田 静空
SHIZUKU HIROTA

2001年4月24日

北海道士別市生まれ

2歳のころ兄の影響でスキーを始め

中学・高校・大学でタイトル獲得

2022-23.24シーズンではアジア最高峰であるFar East Cupで初優勝

2024-25シーズンは全日本選手権のGSタイトルを獲得

世界ランキング57位

今は世界の頂点を目指し日々奮闘しています!!

アルペンスキーへの想い

私は北海道士別市で生まれ、降雪量が多くスキーをするには、恵まれた環境で育ちました。2023年早稲田大学卒業後は、青森県競技力向上対策本部に所属して、プロスキーヤーとして世界一を目指して活動しています。

まず、スキーに出会ったのは、2歳の時で兄の影響で始めるようになりました。5歳頃から本格的に大会にも出場するようになり、初めて1位を取った時の喜びが忘れられなくて、また次も勝ちたいと思うようになりました。そこで、勝負の世界の楽しさを知りどんどんのめり込んでいくようになりました。ただ、自分には圧倒的な力は無くたくさん負けを味わってきました。勝ちたくても勝てない悔しさで自信を失い何度も辞めたいと思ったこともあります。でも、家族やコーチ・仲間に支えられ自分を信じ続けた結果、全国中学、インターハイ、インターカレッジで優勝を経験することができました。また、2022-23シーズンでは、目標の一つであったアジア最高峰の大会であるFECでの優勝、2024-25シーズンには全日本選手権でGSタイトルを獲得し、夢の一つ「日本一」を達成する事が出来ました。

世界を目指すには、小さな小さな一歩ではありますが、少しずつでも前進することが大切であり、どんな環境におかれてもめげずに諦めずに、そして楽しさを忘れずに日々トレーニング活動をしています。

私が最終的に目指しているところは、ワールドカップで表彰台に立つことです。そのためにも海外での遠征は必須であり、大会に出場することもステップアップするためには必要なことです。海外と日本では雪質も斜面も違くハードで苦戦するかと思いますが、世界のトップ選手に近づくために試行錯誤しながら常にチャレンジャーとして挑戦していきたいと思います。

ただ、目標や結果ばかりにとらわれるのではなく、多くの方々に感動や勇気を与えられるような選手でありたいと思っています。それから、老若男女問わず沢山の人が、アルペンスキーに興味を持っていただき日本のアルペンスキー界をもっと盛り上げていきたいと思っています。

私自身、2022年に開催された北京オリンピックでアルペン日本代表として出場した向川桜子選手の滑りをみた時に、最後まで諦めない滑りとスキーを本当に愛し楽しんでいる姿に、今までにないほどの感動と勇気を与えてもらいました。その姿をみて、私も必ず自分の滑りが誰かの心に響くような選手になり、1人でも多くの方にアルペンスキーの楽しさや良さを伝えていけるようにしていきたいと思っています。

私は「どんな高い壁にぶつかっても、諦めずに挑戦することで見えてくるものが必ずある」と信じています。 中学2年生の3月に前十字靭帯断裂をして、人生で初めての大きな怪我を経験しました。その時は、現状を受け入れることが出来ず、悲しみと不安に明け暮れる毎日を過ごしていました。でも、このままだとダメだと思い次のシーズンの目標を立てて自分を奮い立たせることにしました。

苦しいことの方が多かったですが、その壁を超えた先には全国優勝が待っていました。その時に、壁は超えるためにあって、その壁は諦めずに挑戦すれば超えれることに気付くことが出来たのです。

勝負の世界で戦っている以上、挫折や苦しみを感じる事ばかりで、目の前に立ちはだかる大きな壁に圧倒されて、自分を見失いそうにもなりますが、どんな高い壁でも「行動」を起こし続けて超えていく覚悟を決めています。

これから先のスキー人生も全力で楽しみ、どんな高い壁があろうと限りなく挑戦していきます。

国産スキーと共に戦う
私はこれまで、ずっと日本製のスキーと共に競技人生を歩んできました。2019-20シーズンまではHart、そして今はOGASAKA。
アルペンスキー界、ワールドカップもほとんどヨーロッパで開催、スキーもヨーロッパ製ばっかりなんですけど、あえて国産スキーを選ぶのが私流!
ちょっと天邪鬼かもしれないけど、「日本人の力を世界で証明したい!」という反骨精神で、国産スキーと一緒に世界へ挑戦しています。
開発担当のエンジニアさんたちは、みんな顔見知り。
自分専用のスキーを一緒に作り上げることで、足元を支えてもらい、背中を押してもらえる、そんな安心感と心強さを感じながら滑ってます。

橋本病との付き合い
私は生まれつき橋本病という、甲状腺の働きが弱くなってしまう病気を持っています。
見た目では分かりにくいけど、体がだるくなったり、思うように動けなくなったり、体調が安定しないことがあるのが特徴です。
でも、「病気になんか負けてたまるか!」という気持ちで乗り越えてきています。
私が活躍する姿を見てもらうことで、同じ悩みを持つ人にすこしでも勇気を届けられたら嬉しいです。
病気のせいで、きっとこの先も歩みがゆっくりになる時もあるけど、それも自分。
変えられないことは気にせず、変えられる未来を作っていきます!

猪突猛進・一発勝負
私は「ここぞ!」という大事な場面でこそ、力を発揮できるタイプ。誰にも負けない攻めの気持ちと、チャンスをしっかり掴み取る勝負強さが自分の強みだと思っています。
スタートラインに立つと、余計なことは全部忘れて「自分の限界を超えたい!」って本気で思える。
アルペンスキーは、ライバルと競う前に「自分自身との闘い」がめちゃくちゃ大きいスポーツ。
だからこそ、練習のときから「限界の一歩先」を常に目指して、全力でぶつかってます。
猪突猛進で止まらない、その勢いのまま、夢のワールドカップ表彰台に向かって突き進みます!

 2018-19年度

・第68回全国⾼等学校スキー⼤会(インターハイ) ⼤回転優勝

・第31回全国⾼等学校選抜スキー⼤会 スーパー⼤回転優勝、総合優勝 

2019-20年度

・第69回全国⾼等学校スキー⼤会(インターハイ) ⼤回転優勝

・第75回国⺠体育⼤会冬季⼤会 準優勝

2021-22年度

・第100回全⽇本スキー選⼿権⼤会 ⼤回転準優勝

・第95回全⽇本学⽣スキー選⼿権⼤会 スーパー⼤回転優勝

2022-23年度

・FIS Far East Cup 2023阿寒⼤会 ⼤回転優勝

2023-24年度

・FIS Far East Cup 2024菅平⾼原 ⼤回転優勝

2024-25年度

・第79回国⺠スポーツ⼤会冬季⼤会 優勝

・第103回全⽇本スキー選⼿権⼤会 ⼤回転優勝

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